その前日が宵山であり、毎年大勢の人出で賑わいます。
今年(平成26(2014)年)から、山鉾巡行は7月17日の前祭(さきまつり)と7月24日の後祭(あとまつり)の2回に分けて行われます。
昭和41(1966)年に双方が同じ日に合同化されて以来49年ぶりに、後祭が今年から復活します。
従って、宵山も7月14日~16日の前祭宵山と、7月21日~23日の後祭宵山の2回になります。
この記事では、7月16日の前祭宵山の様子を紹介いたします。
できる限り、日中の様子と夕方以降の様子と対比させています。
まずは、保昌山(ほうしょうやま)へ。
弊社物件である、パレス松原から最も近い位置にあります。
丹後守平井保昌と和泉式部の恋物語に題材を求め、和泉式部のために紫宸殿の紅梅を手折る保昌の姿を表しているそうです。
宵山のこの日は、縁結びのお守りが授与されるからか、女性の姿が目立ちます。
続いて、長刀鉾(なぎなたほこ)です。
保昌山から東洞院通を北へ上がり、四条通へと出た所にあります。
毎年先頭を切って巡行する長刀鉾は、現在稚児さんが鉾に乗る唯一の鉾です。
天高くそびえる鉾頭の長刀は、疫病邪悪を払うためのものとのことです。
四条通を、長刀鉾から西へ少し歩くと、函谷鉾(かんこほこ)があります。
中国戦国時代(2000年以上前の時代)、斉の孟嘗君が鳥の鳴き声を真似て函谷関を突破したという故事に因み、この名が付きました。
三日月と山型というユニークな鉾頭も、その故事の山中の闇を表すとのことです。
函谷鉾から、もう少し四条通を西へ進むと、月鉾(つきほこ)です。
朧月の如く?、淡い色で提灯に記された「月」の字が印象的です。
鉾頭の三日月は、18金製とのことですよ!
四条通から、新町通を南へ少々下ると、船鉾(ふねほこ)が建っています。
その名のとおり、船の形をしているという、とても個性のある、ユニークな姿です。
舳で羽ばたいている金色の鳥は、中国の想像上の水鳥である「鷁(げき)」です。
山鉾を華やかに彩る、水引等に用いられている豪華な模様の刺繍や絨毯、タペストリー等も、山鉾見物の楽しみの一つでしょう。
同じく、左が函谷鉾で、右が長刀鉾です。
歩行者天国となっていた四条通を埋め尽くし、長刀鉾を取り囲む濁流のような人の群れ。
警察発表によると、この日は前年よりも7万人多い、34万人の人出となったそうです!
外国人旅行客の方々も、ずいぶん増えたような気がします。
前祭宵山は、夜が更けるとともに益々賑わいを増していきます。
蒸し暑さと人の多さでかなり体力が必要ですが、夏を迎える京都の風情も感じることのできた、前祭宵山でした。
京都ならではの、充実した文化的生活を満喫しましょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿